交点的喫茶考 #1



最近読んだ珈琲の雑誌に「カフェでの長居」というコラムがありました。記事自体は世界各地のカフェでのすごし方(その国の人にとってカフェとがどういう存在で、そこでどうふるまっているのか)に触れながら、コロナ禍でいままでどおりの在り方が難しくなったカフェの現状を見渡し、これからを展望するというものでした。

という記事をきっかけにしつつ、それとはちょっと違うことかもしれませんが、カフェ / 喫茶店での過ごし方、ということを考えてみようかと思います。



「珈琲一杯でどれだけ長居できるか」というフレーズを見聞きしたことがある方もいらっしゃるのじゃないでしょうか。一昔前(昭和?)の喫茶店では、そんな感覚は特段おかしなものではなかったのかもしれません。「注文は水(ご注文は何になさいますか?→じゃあ、水)」というフレーズも似たような感覚かもしれません。


時代は変わって、はたして今は。

たぶん、カフェや喫茶店を利用する人の感覚も変わってきているのではないでしょうか。お店のほうも「長時間ご利用の場合はおかわりをお願いします」「ワンオーダー / ワンドリンクをお願いします」のように明確にお願いごとを伝えるところもあります。それこそこのコロナ禍、滞在時間にお願いごと(ルール)を設けるというお店も少なくなかったのではないでしょうか(時勢柄あくまで一時的という意味合いであると思いますが)。


極端な話、無銭飲食のような問題を起こさなければ、喫茶店でどう過ごすかはお客さまの自由です。一方で、ルール、お願いごとを設けるという権利もお店にはあると思います(お店をよりよい場にする責任の裏返しのことだと思います)。


つまるところ、おたがいさま。

お店とお客さま双方でもって、そのお店、その空間をつくっているのだと思います。


お店としては、こんな空間にしたい / でありたい、ということがあって、そのためにお客さまには協力していただきたいこともあると思います。お願いごと(ルール)のように明言するケースもあると思います。

一方で、お客さまのほうでも、こういうふうに過ごしたい、こういうものがあったらよい、というご要望もあると思いますし、お店は一度耳を傾けてみるということはしないといけないと、個人的には思います。


おたがいさま。


ここまでは一般論(のつもりで書きました)。

それで、ちなみに僕自身がどこかお店にお邪魔するときは…


・注文などでスタッフさんに声がけするときはオペレーション状況になるべく配慮する ・混雑(満席)時、自分たちが十分ゆっくりしていたらなるべく席を空ける


このへんを気にかけるようにしています。

ひるがえってお店でお客さまを迎える側になると、こういったことを気遣っていただけると、とてもとても感激です(お気遣いの要求なんてしませんし、気を遣わせてしまってもいけないと思いますが、お気遣いはとてもありがたいものです)。


日常の振る舞いというものは、冠婚葬祭のドレスコードやマナーのような、だれもがそいういうものだと承知するフォーマルな様式ともまたちがったものなので、なんとなーく「常識」と思っているようなことでも(概ねそうだとしても)細かなところでは個人差があったりもします。時代、世代で感覚も違うと思います。地域差もあるかもしれません。

なのでやっぱり、おたがいさま。

対話や歩み寄りは大切にしてゆきたいな、と思います。


みなさんはどんなふうに喫茶のひと時をすごしますか?



というように、喫茶(喫茶店)にまつわるあれこれを考えながら、理想の喫茶のあり方を探っていってみようと思っています。「#1」としたのはそのため。

理想がみつかったとして、実践するのは簡単ではないでしょうし、そもそも人それぞれに理想の形はちがうと思います。それでも理想を探って、目指してみることは大切だと思います。

自分たちにとっても、お客さまにとっても。

よかったら皆さんも理想の喫茶を考えてみてください。