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小部屋のトルソー



交点の奥の小部屋には古いトルソーがあります。

もし身に纏うものを取り扱うことがあったら什器になるかなと思って置いていますが、現状”オブジェ”として佇むだけの簡単なお仕事をしてもらってます。


店内には祖父や祖母のうちからもらってきたものがいろいろとありますが、このトルソーもそのひとつ。洋裁をしていた祖母がつかっていたもので、もらってくるときにこんなエピソードを聞きました。

ーー 洋裁でお商売をしていた頃というからまだ祖母が若い頃だと思います(僕が小さい頃も服は作ってましたがお商売はしてませんでした)。時代的なこともあったかもしれませんが、田舎ということも大きかったのじゃないかと思います。トルソーを使いたいけどそんなハイカラなものは周りではみつからない。当然、Amaz●nもなければ、宅配便もない時代。そこで、秋田の街中に出て探して買い求めることができた祖父は、トルソーを抱えて汽車に乗って家まで帰って来たそうです。

荷物にもなるでしょうし、人目も気になったんじゃないかと思いますが、「かあちゃんのため」?にえっちらおっちらトルソーかかえて帰る若き祖父の姿を想像すると、なんといいますか、ほっこりしました。


古物のお店で買い求めたものも、もちろん時を経てきたもので、良い雰囲気を醸し出してくれますが、家族が使ってきたような出自のものはその背景もよくわかり、単に雰囲気がある以上のものです。何かしら引き継ぐことができるものごとがあるのなら、出来る限りは引き継いで、自分なりの価値観であらたに使い継いでいきたいな、ということは日々大切に思って言います。


・・・あ、でも「いつか使うかもしれないクッキーの缶」みたいなものはきっぱり捨てるようにもしています!メリハリ!

(Seiiryu-)


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