秋田の夏祭り「竿燈」が終わると、暦の上では秋を迎えます。
(8月3日〜6日のお祭り後、8月7日か8日あたりに立秋となります。今年は7日でした。)
さらに、お盆が終わると、実際に秋らしさが肌でも感じられ始めてきます。
(それでも「異常気象」が常態化してきている昨今の夏、季節の移ろいも違ったものになってきているでしょうか…)
夏の盛りの蝉の声は少しずつ控えめになっていき、入れ替わるように秋の虫たちの声が次第次第に大きくなってきます。
スズムシ、コオロギ、ウマオイ、クツワムシ…
特別虫について詳しくなくても、名前や姿、声が一致するものもいくつか。
動揺「虫のこえ」に登場する虫たちは、さながら花形スター格な虫たちでしょうか。
そんな中、去年くらいから存在を知った虫がいます(皆さんは知ってましたか?勉強不足なだけだったかな…?)。
カネタタキ。
去年、交点の店内に迷い込んだカネタタキが一匹いましたが、とても小さな虫でした(よく見つけたもんだ)。
「ピッピッピ…」あるいは「チッチッチ…」と声は聞こえます。
(地味…です。四十数年存在に気づかなかったとしても、責めないでください…。)
これが鉦(かね)を叩く音に似ていることから「鉦叩(かねたたき)」という名前になったそうです。
と、ここまできて「鉦」ってなんだ?と思いました。
「鐘」じゃなくて、初めて見た漢字「鉦」。
某ペディアでさっと調べただけですが、「鉦」は「鉦鼓(しょうこ)」という雅楽の打楽器のことだそうです。
この楽器も初めて知りました。
聞きなれない(個人的には)虫の声からはじまって、色々知らないことがあるものだなあ…というお話でした。
ちなみに、カネタタキの地味な声、わかりやすく「地味」とは言いましたが、静かで慎ましく趣もある声だなとも思います。
初秋の季語にもなっているそうです。
ほかのスター格の虫たちより、好きな声の虫だと最近は思っています。